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■日本犬の祖 日本犬は、大陸から人間が移動するに伴い一緒にやってきた縄文犬と呼ばれる犬と、弥生期になって中国から移動してきた弥生犬の2種が祖となっています。 ■縄文犬 13000年ほど前、日本列島が大陸と分断されるのと同時期に縄文期が始まり、それと同時に日本における縄文犬の歴史は始まります。その頃の人間の「家畜」は犬だけであっただろうと言われています。それ以外の現在家畜と呼ばれる鶏豚馬牛などはまだ飼いならされるに至っていないということですね。長い長い縄文期ですから、犬も1種だけでなかったと言われています。元となったのは身体の大きさが体高35cm〜41cmの現代の柴犬ほどの犬だと思われているそうです。立耳、巻尾は同様でありますが、四肢骨や頭骨は現代の柴犬に比べてはるかにがっしりしたものであったようです。日本犬保存会の創始者の一人である斉藤弘吉氏は、縄文時代早期から前期の犬の体高は36cmから41cmぐらい、縄文時代中期以降になると体高46cmから50cmぐらいの犬がいたと結論づけているのだそうです。秋田マタギ犬は中型ですから(日本犬保存会が規定する日本犬の体高は(1)小型犬 オス38〜41cmメス35〜38cm(2)中型犬オス49〜55cmメス46〜52cm(3)大型犬オス64〜70cmメス58〜64cm)やや近くなってきますね。 現在の日本犬の中で縄文犬に由来するのは北海道犬と琉球犬だそうです。北海道犬は東北から北海道に移ったアイヌが持ち込んだものですから、秋田マタギ犬の祖も縄文犬ということになります。 ■弥生犬 縄文時代末期と弥生時代初期は当然重なっておりますが、この頃に朝鮮半島経由で日本列島に渡ってきたのが弥生犬です。この時代の銅鐸に描かれたものから、立耳、差尾であった。日本犬の中でも、紀州犬など本州の日本犬が弥生犬に由来している。 ■参考 ●昭和初期(1930年代)の残存日本犬と現代の日本犬について 昭和初期(1930年代)には地方ごとに地域性をもった日本犬がの残存しており、 地方名でその区別をしておりました。残存犬のその後と現在の日本犬は次のようになっております。 (1)北海道 アイヌ犬 @阿寒系 A千歳系 B日高系 C厚真系 D渡島系 (現代の呼称は北海道犬) (2)東北 @津軽犬(絶滅) A高安犬(絶滅) B大館犬 C鹿角犬 D秋田マタギ E岩手犬 F御所犬 ※ 以上BCDは秋田犬の名で呼ばれております。 EFの現代呼称は岩手犬。絶滅したという話がある一方、残存犬があるということも伝えられています。 (3)関東 @十石犬(十石柴)(絶滅) A甲斐虎毛(イノシシ犬系、シカ犬系) ※甲斐虎毛は甲斐犬。 (4)北陸 @越後犬、越後柴犬(絶滅) A立山犬 B白山犬 C大野犬 ※ ABCは越の犬として天然記念物に指定されたものの、絶滅しました。 (5)中部 @地犬(信濃地方) A川上犬 B保科犬 C美濃柴(岐阜犬) D飛騨柴 E三州犬 ※ @ABは柴犬と呼ばれるようになった(信州柴)。 川上犬は日本犬保存会の血統登録とは別になっており、長野県川上村では今でも「川上犬」と呼んでいます。 川上犬は日本犬保存会に血統登録の柴犬とは姿が違います。 残されていた保科犬は現代の柴犬とは姿が違っていたという文書が残されております。 CDは柴犬と呼称(美濃柴)。 Eは三河犬と呼称。 (6)近畿 @紀州犬(イノシシ犬、クマ犬、シカ犬) A太地犬 B熊野犬 C高野犬 D明神犬 ※ 以上@〜Dは紀州犬と呼ばれています。 (7)山陽 @山陽中型犬、山陽虎、斑犬(絶滅) (8)山陰 @石川犬 A因幡犬 以上@Aは柴犬と呼称。山陰柴と呼ばれることもあります。 (9)四国 @阿波犬 A土佐犬 (イ)獅子先(ししざき) (ロ)猿先(さる) (ハ)狸先(たぬきorまみ)(こざき) (ニ)兎先(うざき) ※ 以上(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は四国犬と呼称されるようになったといいますが、 獅子先、猿先についていはうなずけますが。しかし狸先、兎先については疑問が残ります。 兎先は現代の柴犬に吸収されてことになっているという報告もあるからです。 4つの呼称のほかに、いざき、さるざき、うざきの3つに分類することもあります。 獅子先、猪先は猪猟に向いた骨格の太い犬で、現代の四国犬はこの系統に属します。 猿先は骨格が細くて鹿猟に向いていました。兎先は小型でウサギ猟に向いていました。 兎先は小型の柴犬に吸収されました。 (10)九州 @薩摩犬(薩摩ダネ) ※ 薩摩犬は絶滅したと伝えられている一方で、現地で復活したという情報がある。 (11)沖縄 @琉球犬 ※ 現代の呼称は琉球犬。復活したとの情報がある。 以上 横田俊英氏文献による ●秋田犬がなかなか大きく育たないことについて(私見) 横田氏、作家の近藤啓太郎氏、田名部雄一氏が調査分析しているそうですが、実際甲斐犬、北海道犬も中型犬として規定された体高を実現するのが難しいのだそうです。規定と現実とのギャップは、「繁殖上の難しい問題」が含まれているのか?と述べていました。これについては、私個人の勝手な想像ですが、かつて放し飼いが主流であったが「飼い犬の繋留」が義務付けられたことにより犬の自由が奪われのびのびと育てられず運動量が著しく低下したことが、原因ではないかとニラんでいます。 それから飼い主にとっても犬の運動量を満たすための負担が増え大きな犬を飼わなくなってきたことにより、中型〜大型の犬の減少につながったのではないかと見ています。これは秋田マタギの方とお話し教えていただいたことであります。 ■秋田マタギ犬 つづく (勉強ししだいまた続きを書きたいと思います^^; |
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